ウィジェットへのドラッグ&ドロップで書き込みを行うことも可能な統合型CD/DVDライティングソフト。2層Blu-rayメディア(50GB)にも対応する。「Roxio Creator」は、動画や音楽、画像を活用するためのさまざまな機能が搭載されたマルチメディアソフトウェアスイート。データ/ディスクイメージの書き込みからディスクのコピー、動画の編集・変換、DVDの作成までを1本で行うことができる。新バージョン「2010」では、YouTubeなどの動画共有サイトの動画を保存・変換できるようになったほか、パソコンに接続されたAVCHDカメラから動画データをまとめて取り込んでディスクに保存できる「AVCHDアーカイブ」機能なども追加された。
起動後に表示される「ホーム」画面は、よく使われる機能(タスク)がまとめられたもの。利用したい機能にすばやくアクセスできる。タスクの上にマウスポインタを重ねると、作業内容がポップアップ表示されるようになっており、わかりやすい。すべての機能にアクセスするには、画面左側の「データ/コピー」「ビデオ/ムービー」「音楽/オーディオ」「写真」の各タブをクリックすればよい。
「データ/コピー」では、CD/DVD/Blu-ray Discへのデータ書き込み、ディスクイメージの作成、ディスクのコピーなどを行える。ディスクの書き込みでは、暗号化や圧縮を含む高度な書き込みにも対応する。データバックアップでは、カテゴリーや更新日などで対象ファイルを指定できるほか、スケジュールを指定した自動バックアップも行える。
「ビデオ/ムービー」では、ビデオカメラやデジタルカメラから動画を取り込んだり、編集や変換を行ったり、直接ディスクに書き込んだりすることが可能。ハイビジョンカメラのデータにも対応する。動画に音楽やタイトル、特殊効果を付けることも簡単。さらに、メニューやチャプターを設定して、DVDプレイヤーで再生できる映像DVDも作成できる。動画の再生はもちろん、動画共有サイトへのアップロードも行える。
「音楽/オーディオ」では、音楽CDからのリッピング、LPやカセットテープなどのアナログ音源のデジタル化(ノイズやスクラッチの除去も可能)、インターネットラジオのキャプチャなどが可能で、さまざまなメディアから音楽を取り込める。さらに、取り込んだ音楽データをトリミングや結合、効果の適用などを行ったのち、モバイル機器用に変換することも可能。もちろん音楽CD/DVDも簡単に作成できる。
モバイル機器との連携も強化された。動画変換は、PSP/iPhoneなどの出力機器名とファイルサイズ、品質を指定するだけで簡単に行える。逆に、iPodなどの機器からお気に入りの音楽データをパソコンに取り込むこともできる。
「写真」には、画像の編集のほか、スライドショウ、アルバム、カレンダー、グリーティングカードの作成など、画像を活用するためのさまざまな機能が用意されている。同じ場所で撮影した一連の写真でパノラマを作成したり、作成したスライドショウをビデオとして保存したりすることも可能。写真を最適化してメールで送信したり、複数の写真を一括補正したりすることもできる。
そのほかにも、
- ウィジェットへのドラッグ&ドロップによる書き込み(Roxio Burnデスクトップウィジェット)
- 動画変換中の一時停止・再開操作
- エンコード作業のスケジュール設定
- ストリーミング配信からキャプチャした曲にタイトル情報などを付加して、iTuneに追加
といったことを行える。