「古いごみ削除ツール（NonRccDel）」は、ユーザが任意の日数を指定することで、ごみ箱内で当該日数の経過したファイルを削除してくれるソフト。設定が必要なのは「削除して（ごみ箱に捨てて）からの経過日数」のみ。利用するには、削除対象の経過日数をコマンドパラメータとして付加すればよい。例えば、ごみ箱に捨てられてから「30日」経過したファイルを削除したいのであれば、

NonRccDel.exe 30

起動には、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」を用いてもよいが、オプションで日数を設定したショートカットを作成し、デスクトップなどに置いておけば、より簡単だ。

「古いごみ削除ツール（NonRccDel）」は、こうした手間を減らすため、ごみ箱内の「古い」ファイルを抜き出して削除してくれる便利なソフトだ。ごみ箱に捨てたファイルは、捨てて数日は必要になることもありそうだが、さすがに1ヵ月、2ヵ月ともなるとまずは不要となり、忘れてしまうことも多い。このように“忘れられたファイル”を削除して、ハードディスクの容量を有効に使えるのが大きなメリットだ。

必要な機能だけを提供するシンプルなプログラムで、メッセージダイアログの表示もなく、常駐することもない。必要なときに使いたければ、ショートカットをデスクトップなどに置いておけばよい。もっとスマートな使い方としては、起動オプションを指定したショートカットをタスクスケジューラに登録して、削除を定期的に実行させること。同じように、ショートカットをスタートアップに登録しておけば、Windowsを起動するたびに削除を実行できる。

開発中に苦労した点
ごみ箱の中にあるファイルやフォルダの「削除日時」を取得する方法を理解することに苦労しました。また、ごみ箱の中のファイルを時々削除するためだけにメモリに常駐するのは無駄ですし、削除成功のメッセージを表示するのも邪魔ですので、ご利用者にできるだけ気づかれないよう、裏でこっそり動くように試行錯誤しました。

ユーザにお勧めする使い方
削除するファイルやフォルダが多くなると削除に時間がかかるため、数時間に1回や1日に1回、このツールを実行した方がよいと思います。コントロールパネルのタスク（スケジュール）やスタートアップに登録して、定期的に実行することをお勧めします。たまには（例えば年末には）ごみ箱を空にして、ごみ箱を初期化することもお勧めします。

今後のバージョンアップ予定
バージョンアップは改善点やよい機能が見つかり次第、随時対応したいと思いますが、現在、作者自身が満足しているため、ご利用者のご要望をいただいてからということになるかもしれません。