ダンジョンに眠るお宝を集めるために、三人の娘がダンジョンで大暴れ？

「らんだむダンジョン」は、ダンジョンに隣接した村に住む「アナンタ」「シズナ」「ベネット」の三人が「落ちぶれた村を復興するためにダンジョンで財宝を集める」という設定のダンジョン探索RPG。かつて「魔王」が頑張っていたころに冒険者特需を狙って作られた「だんじょん村」だが、平和になった現在は過疎化の一途を辿っていた。だんじょん村に住む主人公・アナンタは、なんとか村を盛り上げようと、友人のシズナ、ベネットとともに、ダンジョンへとお宝探しの冒険に乗り出す……。

ゲームの目的は、敵と戦ったり、宝箱からアイテムをゲットしたりしながら、ダンジョンを探索すること。ダンジョンは数パターンが用意され、入るたびに異なるダンジョンが登場する。宝箱も同様に何度も生成される。

「だんじょん村」の復興策としては、村内の「村民館」でシズナやベネットから、村に対する投資活動や冒険を楽にするための提案を受けることができる。ゲームの序盤に解放されている村の施設は宿屋、道具屋、村民館。提案を実行してゆくことで徐々に施設が増え、村を発展させることができるようになっている。

デスペナルティはなし！　必殺技オーバードライブを駆使して敵を一掃しよう

ダンジョンの探索は、宝箱からアイテムをゲットしながら階段を降り、特定のフロアに存在するボスを倒すという流れ。ダンジョン内での戦闘は、基本的にシンボルエンカウント形式。敵シンボルに接触することで、バトルがはじまる。

パーティはアナンタ、シズナ、ベネットの三人で固定されている。冒険をはじめたばかりのころは、物理攻撃に長けたファイターのアナンタ、スキル攻撃を得意とするベネットを攻撃役に、補助魔法を使いこなすプリーストのシズナを回復役に据えてバトルを行うのがお勧め。戦闘オートコマンドも用意されており、慣れるまではこのコマンドを使ってもよい。パーティが全滅した際のペナルティはなく、パーティの誰かが戦闘不能に陥っても、一度戦闘が終了するとHP1の状態で復活する。敵とどんどん戦って、キャラクタのレベルを上げてゆきたい。

宝箱は色によってレアアイテムが出現する確率に差があり、赤よりは青、青よりは木箱の方が出現率は高い。そのため筆者は、色が異なる箱を見つけると、敵を回避するのも忘れて、お宝へと突進してしまうこともしばしばあった。

膨大な種類のアイテムは、ネタとしか思えないようなものもあれば、とんでもない名前なのに戦闘力は抜群という侮れない武器もある。これら一つひとつには、詳細な説明が用意されている。メニュー画面のアイテム欄でアイテムを選択し、【A】キーを押して、ぜひアイテム説明文を読んでいただきたい。

キャラクタ同士の掛け合いも魅力的だ。ゲームを開始して最初に話しかけた相手に「相変わらずバカみたいに元気がよさそうね」と言い放たれたのには驚いたが、三人娘の会話のフランクさ（？）はさらにすごい。特にアナンタとベネットのやり取りはコントそのもの。アイドルのみが装備できるといわれる防具「ヘッドサイコロ」をなぜか自分が装備できないことを「我慢ならんっ」と吠えるアナンタに、ベネットが間髪入れず「とりあえずアイドルじゃねえよ」とツッコミを入れたシーンでは思わず吹き出してしまった。

そのほかにも、ダンジョンに持ってゆく“おやつ”をめぐり、ベネットとシズナの姉がいきなり戦闘をはじめたりなど、はじけたイベントが盛りだくさん。インターネット上のサイトでは、クリアまで数十時間かけたという書き込みも見られるが、プレイの仕方次第では100時間以上遊べるのではないかと思う。テンポのよい敵とのバトルや中毒性の高いアイテム収集意外にも見どころ満載の良作なので、ぜひ一度遊んでみてほしい。遊んだら最後、ハマって抜け出せなくなるかもしれないが……。

開発中に苦労した点
途中で圧縮できなくなったり、データベースの上限に引っかかったり、ほかにもいろいろとVXの仕様に躓いた気がします。ですが、開発自体は結構楽しんでやっておりました。むしろ公開後のバグ修正などが、思っていた以上に大変でした。

ユーザにお勧めする使い方
序盤の宿屋イベントなどでノリが一致すれば、きっと最後まで楽しめると思います。逆にノリが合わない方にはきついかもしれません……。アイテムゲーではありますが、コンプを狙うと相当な時間と気力が必要ですので、楽しめる範囲で集めてやってください。全部集めた人はひたすらにスゲェです。

今後のバージョンアップ予定
もうちょっと追加できそうな感じなので、しばらくして落ち着いたら、またじりじりと装備や敵を増やしていきたいです。