“空中をタッピング”することで、パソコンを操作できるソフト。指先の動きでディスプレイ上の仮想カーソルを操作して、クリックやドラッグなどを行える。「aeroTAP for Windows」は、(マウスやタッチパッドのように直接、ポインティングデバイスを操作するのではなく)Webカメラに捉えられた手の動きでパソコンを操作するソフト。導入するにあたって、専用のタッチスクリーンなどは不要。ローコストで利用できる。両手で操作できるゲームモードや、マウスジェスチャのエミュレート機能なども用意されている。
ソフトを起動すると、ディスプレイに操作方法のガイドやアイコンなどがオーバーレイ表示される。この状態でカメラに映るように手を動かすと、動きが検知され、仮想カーソルが現れる。仮想カーソルは手の動きに沿って移動し、指先を上下させたり、手を開いたり、左右に振ったりすることで、クリックやドラッグなどの操作を行えるようになっている。
アプリケーションの切り替えなどの基本操作をスムーズに行うために、画面上には「aeroTAP」ボタン、「aeroTAP Windows」ボタンの2個のアイコンが用意されている。「areoTAP」ボタンをタップすると、さらに3個のボタンが表示され、
- 専用ランチャ「aeroPAD」の起動
- Webブラウザでのホームページの表示、PowerPointの先頭スライドの表示
- アプリケーションウィンドウの最大化
を行える。「areoTAP Windows」ボタンのタップでは、- アプリケーションの切り替え
- デスクトップの表示
- アプリケーションの終了
の3個のボタンが表示される。そのほかにもアプリケーションの操作用として、IE、Firefox、Google ChromeなどのWebブラウザや、PowerPoint、Google Earthなどのアプリケーションでも、それぞれに対応した仮想ボタンが表示される。さらにタッピング以外にも、ジェスチャによるウィンドウのスクロールやページの切り替え、マウスジェスチャを利用した操作などを行うことが可能だ。「フィードバック」という設定を使って、カメラに映っている画像(操作している人間の姿や手など)を、「aeroTAP for Windows」の画面にオーバーレイ表示させることも可能。フィードバック設定では、手の位置や形に合わせてアイコンを表示させるオプションやフィードバックの更新頻度、画面のサイズ、透明度などを指定できる。またWebカメラでは、フレームレートや感度、操作する距離(1m以内/2m以上)などを設定することが可能。カメラのフレームレートを実際に計測したり、撮影状態をプレビュー画面でチェックしたりすることもできる。
カメラ関連以外では、
- ホットキーを利用した機能のON/OFFの切り替え
- スクリーンセーバ起動時のカメラの停止、スクリーンセーバ機能の停止
- Webブラウザを操作するための「ブラウザ仮想ボタン」機能や、ドラッグ&ドロップ機能の有効化/無効化の切り替え
などを行える。ゲームモードをONにしておくと、特定のゲームアプリケーションを片手または両手で操作できるようになる。