マウスオペレーションを向上させる軽快でコンパクトなユーティリティ
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BearMouseは、マウス操作の煩雑さを軽減し、Windowsを快適に使えるようにしてくれるユーティリティ。ポインタの移動に関するいくつかの機能とマウスの設定機能がコンパクトにまとめられている。
BearMouseには大きく四つの柱と呼べる機能がある。「アシスト機能」「オートクリック機能」「ワープ機能」「コーナーキー機能」だ。そのなかでも中心となっているのが「アシスト機能」。これは、新しくウィンドウが開いたときに、ウィンドウ内の指定位置にマウスポインタを自動的に移動してくれる機能だ。ポインタの移動先は「OK」「キャンセル」「最大化」「閉じる」の各ボタンなど、全部で12ヵ所を指定できる。もちろん、指定したボタンが存在しないウィンドウのことも考慮してあり、移動先は複数を指定でき、優先順位も指定できる。これにより、ダイアログボックスなどの操作が非常に楽になる。そのほかにも、デスクトップ上のダブルクリックで、ポインタをWindowsの「スタート」ボタンに移動させることもできる。
「オートクリック機能」はアシスト機能をさらに強化したもので、新しい開いたウィンドウをタイトルによって識別し、指定のウィンドウであれば指定しておいたボタンを自動的にクリックするというもの。毎回、同じウィンドウに対して単純なクリック操作を繰り返しているような場合に威力を発揮する。現在開いているウィンドウの一覧を参照しながら「タイトル」を指定でき、指定したウィンドウ上のボタンの一覧を見ながら「ボタン名」を指定できるなど、設定は簡単に行える。ボタンクリックとポインタ移動を個別に設定できるので、「クリックだけしてポインタを移動しない」とか、逆に「ポインタをボタン上に移動させてクリックはしない」といったことも可能だ。
「ワープ機能」は、ポインタが画面の上下左右端に接した場合、反対側の端にワープするというもの。例えば、左隅にあるポインタをそのまま左に移動させるだけで、簡単に右端にワープしてくれる。ワープする/しないは上下左右を個別に指定できるので、上下はワープしないとか、左から右にはワープするが、逆はしないといった設定もできる。画面の端にポインタが接してからワープを開始するまでの時間はミリ秒単位での指定が可能だ。
「コーナーキー機能」は、画面の上下左右端と四隅の計8ヵ所にポインタを移動した場合に、アクティブウィンドウに対して登録したキーの入力を行ってくれるという機能(ワープ機能との併用は不可)。アルファベットキーやファンクションキーなどの単独キーはもちろん、【Ctrl】や【Ctrl】+【Shift】などとのコンビネーションキーも登録できる。キーボード操作の一部をマウスで代用したいときに使うとよいだろう(【Back Space】など一部のキーは登録できない)。
そのほか、常駐したタスクトレイアイコンからコントロールパネルの「マウスのプロパティ」を直接呼び出す機能などもある。
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新しいウィンドウやダイアログが開くと、あらかじめ設定したボタンへ自動的にマウスを移動してくれる
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《スクリーンショット》 アシスト機能の設定。急な移動でカーソルを見失わないように移動回数が設定できる
《スクリーンショット》 ワープ機能の設定。ワープ認識タイムは短くしすぎると使いづらくなる
《スクリーンショット》 コーナーキーを設定すると、マウスを移動するだけでヘルプの表示やアプリケーションの終了ができる
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