「Lhaplus」を超える36もの形式の展開に対応しているのが「ALZip」。エクスプローラに近いインタフェースで、アーカイブファイル内のデータが見やすい。Windows XP x64/Vista x64の64bit OSにも正式対応している。
展開できるのはLZH/ZIPといった定番の形式のほか、高い圧縮率で注目を集める7-Zip(.7z)の展開にも対応。さsらに、独自形式のALZ/ALXも利用できる。圧縮可能な形式は、ALZ/BH/CAB/TGZ/JAR/LZH/TAR/ZIP。EXE形式の自己解凍書庫も作成できる。
圧縮・展開の操作は、基本的にコンテキスト(右クリック)メニューから行う。(通常の)ファイルを右クリックすると「ALZipで圧縮」「〜.zipに圧縮」「〜.zipに圧縮してメールに添付」「自己解凍書庫の作成」といったメニュー項目が表示される。このうち「ALZipで圧縮」では、圧縮方法や圧縮形式を設定した上で処理を行えるようになっている。
アーカイブファイルを右クリックすると「ALZipで解凍」「ここに解凍」「〜に解凍」「自己解凍書庫の作成」「メールに添付」といったメニュー項目が表示される。使い方は圧縮時と同じ。「ALZipで解凍」を選択するとフォルダツリーが表示され、ファイルを任意の場所に展開できるようになっている。アーカイブファイルをダブルクリックした場合はエクスプローラ風の画面で操作を行える。アーカイブ内の特定のファイルだけを削除したり、あとからファイルを追加して再圧縮したりといったことも可能だ。
独自形式のALZでは“分割圧縮”も行える。「大容量のファイルを複数枚のCDに分けて保管したい」といったような場合に便利で、分割サイズは自由に指定できる。分割圧縮ファイルの展開はALZのほか、ACE/RARにも対応する。アーカイブファイルの圧縮が正常に行われたかどうかを確認する機能や、破損してしまったアーカイブファイルを復旧する機能も用意されている。
環境設定でウイルス対策ソフトを登録しておくと、登録されたソフトを使ってアーカイブファイル内のウイルスチェックを簡単に実行できる。多くのウイルス対策ソフトでは、そのソフト自身にアーカイブファイルのチェック機能を有しているが、そうした機能のないウイルス対策ソフトを使っている場合には便利だ。
ユニークなところでは、CD/DVDイメージファイルへの対応が挙げられる。ISO/BIN/LCD形式のイメージファイルを展開したり、エクスプローラと同様の感覚で内容を参照したりすることが可能。CD/DVDにデータを書き込むことが多いユーザには、うれしいだろう。