ソフトを開発しようと思った動機、背景
エデュテイメントソフトが大流行したころ、良質な子ども用ソフトがメーカーや日曜プログラマさんたちによってたくさん開発されました。私の子どもたちはそれら多くの恩恵にあずかりながら立派に(?)成長し、最近では3D CGソフトを使ってデジタルアートを楽しんでいます。しかし、子ども用・教育用ソフトは儲からないのか、一時の隆盛はどこへやら、小さな子どもが安心して遊べるソフトが少なくなってきているのではと感じています。私の子どもたちを育ててくれた恩返しに、これからコンピュータを使おうとする子どもたちが親子で楽しめるソフトを作ろうと思ったのが、このソフトの開発の動機です。
開発中に苦労した点
MS-DOS→Macintosh→Windowsと、さまざまなプラットホームで動作するバージョンを開発してきました。そのため、OSの違いが開発で最も苦労した点です。現在は、Macintosh上で動作するREALbasicで開発しています。REALbasicでは、一つのソースでMacintosh、Windows両方のソフトを作成できるという利点があります。しかし、「PenFun」開発当初は、まだREALbasic自体が発展途上で、Windows版の作成にはかなり苦労しました。このVer.2.7でようやくMacintosh版とWindows版の機能がほぼ一致しました。
いろいろな変わり絵筆のアルゴリズムは、昔買い集めたN88-BASICの書籍などを参考にしました。模様を一つひとつプログラミングする作業は、苦労というより楽しい作業であり、その楽しさがあったからこそ、このソフトがここまで成長してきたのだと思います。
ユーザにお勧めする使い方
小さな子どもでも使えるようにインタフェースを工夫してあるので、落書き感覚で自由にクリックしてみましょう。お母さんやお父さんはわが子を膝の上に乗せて、一緒にお絵かきを楽しんでください。文字ツールを利用すれば、オリジナリティあふれる年賀状やグリーティングカードなどを作成することもできます。
今後のバージョンアップ予定
開発環境がMac OS Xになりました。アクアインタフェースを生かしたメジャーアップデートができないか検討中です。絵筆の追加や描画キャンバスサイズの変更などを予定しています。
「PenFun」は、子どものためのFunシリーズの中の一つです。私のホームページに「ColorFun」「TileFun」「LunchFun」をアップしています。すべてについて、Macintosh版とWindows版があるわけではありませんが、興味のある方は来頁してみてください。
(nappa)