移動を楽しむゲーム
道具を使って移動する楽しみdッシ最近は戦闘アクションが増えてこういうゲームを見ることも少なくなってきました。ないなら作ってしまえ!自由に改造を許可する「やわらかライセンス」
開発のきっかけは、ゲーム制作者コミュニティ「ゲームヘル2000」(http://www5.atwiki.jp/yaruhara/)への参加です。この中で、おめが氏はアンカーシューティング「えぐぜりにゃ〜」を“やわらかライセンス”として公開しました。「やわらかライセンス」とは、プログラム改造とアイデア流用を全面的に許可する方針です。
アンカーという道具に興味を持った私は、さっそく改造に乗り出しました。
- 「改造をするなら壊すつもりで」
- 「やるならとことん」
- 「シューティングからジャンプアクションへ」
改造と言っておきながら、プログラムは言語も別のものを使用し、一から作成しました。最終的に残ったのはおやつだけというありさまで、ゲーム制作仲間も驚いていました。こうしてできあがった「がんばれ!菜月さん!」も一部のファイルを除いて“やわらかライセンス”としています。バーションアップ、改造、ステージ追加、パワーアップ……。それはゲームを作ってみたい、そう思う人なら誰にでも可能です。一から作るのはなかなか大変ですが、改造だけならあなたにもできます。おもしろい改造ができたらベクターに公開することも可能です。一緒にゲームを作ってみませんか?
アンカーの登場
当初は「おやつを掴んで投げる」「おやつを時間内にたくさん回収する」「おやつを取った回数だけジャンプできる」等の候補がありました。そんな中で「おやつをすべてとればクリア」というパズル的な案が生まれ、移動手段としてのアンカーとして方向を探しはじめました。文章で書くと簡単そうなことですが、壁を掴めるようにするプログラムの制作は試行錯誤の連続でした。
シンプルなルール
アンカーで掴み、好きなように動き回る──それだけのアクションなのに、行動には多くの選択肢が存在します。シンプルな操作で多彩なアクションを行うことの一つの形となったのではないでしょうか。このゲームには敵がいません。制限時間もありません。プレイヤーのミス以外によるペナルティを徹底的に排除することで、2Dジャンプアクションが本来持つ「移動することの楽しさ」を浮き彫りにしました。余計なものをすべてなくし、プレイヤーが移動のみに集中できるシンプルなゲーム性。これが2Dジャンプアクションの醍醐味です。
ステージ制作
次にステージ作成が問題でした。自分でアンカーにどれだけの可能性があるのかを模索しながら50面を目標に作成をはじめました。普段アクションを遊ばない人でもクリアできて、上級者が危険を冒してスリルを味わえて……。ひとつのステージで多種多様な遊び方ができるように調整を繰り返しました。こうして作成されたステージは反省点もありますが、難易度、ボリュームともに広く遊べる物になったと思います。
攻略
このゲームにはプレイヤーの数だけ攻略法が存在します。まずは、掴めるところを掴みながら進んでみてください。一度ステージを探索し、おやつの場所を把握したら、取る順番が自然と見えてくるはずです。
思い通りに進めないこともあると思います。そんなときは背景ブロックのマスを目安に、コンパスの要領でアンカーの軌道を考えてみましょう。つまり2マス距離を開けて掴めば、掴んだところから2マス距離を開けた円周上に移動できます。取りたいおやつ、行きたい場所は、どこをどの距離で掴めば行けるかがわかると思います。
ただジャンプをして進むだけじゃない!──これがアンカーアクションの楽しさのひとつです。ぜひ味わってみてください。
いつまでも遊べる やりこみ要素
全50ステージのクリア後には「タイムアタック」「ジャンプアタック」にも挑戦してみてください。タイムアタックではアンカー&ジャンプによる最速ルートが要求されます。すばやい動作と命知らずの度胸が要求されます。アクションに自身のある人はホームページのランキングにも挑戦してみてください。
ジャンプアタックでは最低回数のジャンプでクリアを目指します。移動手段はアンカーがメインとなるので、地形を駆使したアンカーの伸縮テクニック、距離の調整が要求されます。パズル大好き、頭脳派のあなたにオススメです。
最後に
掴んで跳んで! おやつをゲット! 新感覚はちゃめちゃスク水アンカーアクション!「がんばれ!菜月さん!」。このゲームをダウンロードし、ジャンプアクションの持つ「移動する楽しさ」を感じてもらえれば幸いです。このソフトに関わってくれたみなさまに感謝。
(あるふぁ〜秘密基地・D.K)