スピード感と爽快感にあふれた横スクロールシューティングゲーム。レトロなデザインのロボット兵器を操って、群がる敵を撃破してゆく。「量産型最終兵器ドテチン」は、圧倒的物量で襲い来る地球外生命体を撃破する横スクロールシューティングゲーム。敵の数はとてつもなく多く、弾丸ではなく、敵そのものが画面を埋めつくさんばかりの勢いで全方向から迫ってくる。対して自機の攻撃も全方向で、弾を派手にばらまく。
“量産型”というだけあり、ドテチンにはプレイヤーが操作するものだけではなく、無数の僚機も登場する。恐ろしいことに、僚機にも当たり判定が存在する。味方に撃たれてもダメージを受けるし、そもそもショットの発射される方向が適当。ともかく自分が生き残ることを最優先し、敵も味方も蹴散らしてミッションコンプリートを目指す。
ステージ数は全7ステージ+α。ゲームモードは「通常モード」「量産モード」の2種類。通常モードでは、ダメージを10回受けて自機がやられてしまうとゲームオーバー。量産モードでは、やられても画面下に表示される「戦力ゲージ」がなくなるまで自機を再投入できる。難易度は「ノーマル」「ハード」から選択することが可能で、ノーマルでは僚機の耐久力が1だが、ハードでは僚機の耐久力が自機と同じ10になり、弾も発射するようになる。
操作は、キーボードとゲームパッドに対応。テンキーやカーソルキーで自機が移動する。攻撃の基本は、【X】キーで発射できる「ショット」。セミオート式で、ボタンを1回押すと方向キーを押した方向とその反対側に1発ずつ発射し、あとは全方向に向かってランダムに数発発射する。ショットには、自機の耐久力に応じたリミッターがあり、攻撃を受けて耐久力が低下すると少しずつリミットが解除されて弾の射出量が増加する。さらに、耐久力が半分以下のときにショットを連打すると、通常のショットのほかに強力な弾が発射される。
「チャージ攻撃」もある。ショットをしばらく押さずにいて、画面最上部にある「チャージショットゲージ」をためると、ショットの発射と同時にゲージの量に応じたチャージ攻撃(マニピュレータによる攻撃など)を繰り出せる。
【Shift】キーを押すと「ブースト」を噴かすことができ、自機が加速する。ある程度以上加速するとショットの攻撃力が上昇し、ブーストによる自機の突撃も「攻撃」扱いとなる。最大速度に達すると下方にビームを発射したり、僚機が援護に来たり、「防御フィールド」が発生して敵の攻撃をある程度防いでくれたりと、さまざまなメリットがある。加速そのものでボムゲージも増加するため、メリットはかなり大きい。ただし、加速すればするほど、敵の出現量が増えたり、各ステージの最後に登場するボスの耐久力が増加したりといったデメリットもある。
「チャージブースト」で驚異的な加速を行うことも可能。しばらくブーストをしないで画面最上部にある「チャージブーストゲージ」をため、ゲージが満タンのときにブーストすると「チャージブースト」になる。
「敵を倒す」「加速する」「ダメージを受ける」などにより、画面最上部にある「ボムゲージ」がたまる。ゲージの横に「OK」が表示されているときに【Z】キーを押すことで、強力な「ボム」を発射できる。キーを押してから攻撃が発射されるまでの「ため」時間中は無敵で、無敵中にショットボタンを連打すると攻撃の射出量を増加させることができる(ため時間、射出量、射出時間は、ゲージの量によっても変化する)。
そのほか、特殊武器として「ミサイル」「レーザー」「スプレッド」も用意されている。いずれも「ドテキャリア」と呼ばれる機体が運んでくるアイテムを取ることで装備できる(持てるのは最後に取った武器1種類のみ)。同じ種類のアイテムを続けて取ることで、3段階までレベルアップする。
特殊武器を装備していると、【X】キーでショットと同時に発射される。ミサイルは攻撃力が高く、対ボス攻撃に威力を発揮する。レーザーは、壁や敵に当たると反射するため、特に敵基地内など壁のあるステージで有効。スプレッドは、爆発時に出る火球の攻撃判定が大きくて長く、敵の足止めに便利だ。
アイテムには、僚機が援護にやってくる「僚機出現」、取るといきなりチャージブーストを使用できる「チャージブースト発動」、耐久力を1回復する「耐久回復」といったものもある。