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98.02.05号Topに戻る
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サムネイルビューア付きのシンプルなレタッチツール
Photonick
Version 1.2
色調の調整や変形、フィルタ処理といったレタッチ系のベーシックな機能を備えた、手軽に使えるフォトレタッチソフト。編集作業を自動化する自動連続処理機能やHTMLファイルへの書き出し機能などもある。
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■こんな人にお勧め!!
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多くの画像に、簡単な加工をまとめて行いたい人に最適。
●画像を一覧できるビューシート
起動するとまず、「ビューシート」というウィンドウが現れる。このウィンドウは画像のサムネイルと情報を表示するもので、ファイル単位で登録するほかに、フォルダ内の画像をまとめて登録することもできる。サムネイルとして表示された画像をダブルクリックすると、画像ウィンドウが現れて編集が可能になる。
ビューシートに登録したサムネイルは、データベース化したりインデックス付けが行われるわけではないので、「Photonick」を終了すれば登録したサムネイルは消えてしまう。画像データを管理するものではなく、あくまでも編集作業の間、一時的に画像を検索しやすくするものと考えた方がいいだろう。また、ビューシート上のボタンで画像のフォーマットを選択しておいてからサムネイルをデスクトップ上へドラッグすると、一括してフォーマットを変換できるといった機能もある。
●拡張可能なフィルタ機能は、今後の充実に期待
編集機能としては、画像の回転や反転、変形、解像度やサイズの変更といった単純なもののほか、ホワイトバランス調整、階調の調整、ぼかしやシャープなどが可能。モザイクなどのフィルタ処理はプラグイン風になっていて、機能を追加できる。描画ツールについてはペンツールや直線ツール、文字入力ツールといったごく基本的なもので。エアブラシや覆い焼き・焼き込みといったちょっと凝った加工は今のところできない。
その一方、二つの画像を合成するComposite(合成)といった機能もある。合成の仕方によってどのような効果が得られるかがプレビューできるので、とても分かりやすい。そのほか加工処理を自動化する機能やHTMLファイルを書き出す機能などがある。
本格的なレタッチ用というわけにはいかないが、デジタルカメラで撮影した画像にちょっと手を加えて遊んだりするには、むしろ手頃といえるだろう。フィルタ類がいろいろ登場してくれば、もっと面白いツールになる可能性は大。今後に期待したい。
(福住 護)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
私が会社で作っている画像処理検討用ソフトをベースに、気軽に使える画像処理ソフトをと考えたのが「Photonick」を作りはじめたきっかけです。
1年前に初めて公開し、それ以来少しずつ機能を追加していき、また「デジカメパラダイス」MLの皆様に、アイデアを提供していただいたり、動作テストをお願いしたり、多くの方々の協力で、満足いくものができたと思っています。
フォトレタッチソフトとしてはめずらしく、ブラウザライクな画像ファイル一覧機能を持っていますので、フォルダの内容を一覧表示させて、その中からレタッチをする画像を選ぶということが出来ます。また、パワーユーザには、詳細な設定が出来るカスタムデジタルフィルタ機能や、JPEG圧縮設定をきめ細かくコントロールする機能がありますので、Photoshopの補助ツールとしても最適だと思います。
(田中 康之)
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「Photonick」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[httpD]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。
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