アドベンチャーと全方位型弾幕シューティングが密に融合された“弾幕アクションアドベンチャー”ゲーム。美しいグラフィックが印象的。人類のみを襲う謎の生物「メナス」と戦う特務小隊のメンバーの活躍が描かれる
「ありふれたホシの終末期+」は、全方位型シューティングゲームをクリアすることでシナリオを進めてゆく“弾幕アクションアドベンチャー”ゲーム。シューティングゲームで獲得できるポイントを利用して、仲間とのコミュニケーションを図り、自機として使えるキャラを育成・強化してゆく。前作「ありふれたホシの終末期」の内容を含む続編にあたる。
ゲームの舞台は、ある“ありきたり”なホシ。人類の発展にともなう破壊によって、ホシが滅亡へと向かいはじめたとき、突如「メナス」と呼ばれる生物が出現し、ヒト科のみを襲いだした。ほぼ同時期、人類においても、一般的な人類とは一線を画す身体能力を持つ個体が出現するようになる。1/50万の割合でしか生まれないその者たちは、メナスに対抗し得る唯一の存在として軍に集められ、特務小隊に編成された。そしていつしか彼らは、救世主「メシア」と呼ばれるようになっていた。物語は、メナスの出現から数十年を経た20xx年のある日からはじまる……。
操作は、キーボードまたはジョイパッドで行う(設定により、アクション内のみ、マウスで操作することも可能)。【↑】/【↓】/【←】/【→】または【I】/【K】/【J】/【L】キーで自キャラを移動させ、【Z】キーでショットを発射して、遠距離攻撃を行う。【X】キーでは、ブレイドによる近距離攻撃を行うことも可能。【A】(【Z】+【X】)キーはボム。通常、1回の出撃で2回発動でき、敵の攻撃を打ち消すとともに、強力な攻撃を行える。
【S】キーは、「簡易回復キット」の装備中にだけ使用できる特殊キー。そのほか、左【Shift】キーを押しながらの移動で低速移動、左【Ctrl】キーを押しながらの移動で、向きを固定したままの移動も可能だ。
使えるキャラは万能型の「アオ」をはじめとした3名
ゲームの中心となるのは、第二特務小隊のメンバー。隊長の「セピア」は、見た目は若い(というか、むしろ幼い)が、自分の年齢を気にする、微妙なお年ごろ(年齢不詳)の双刀使い。
メインの主人公「アオ」は、レーザー銃とビームブレイドが一体化した武器を愛用し、近接武器と遠距離武器のどちらも器用に使いこなす万能型だ。
「ビスク」は、ヘビィライフルを愛用する、自他ともに認める射撃の名手。少しスケベでお調子者の、第二小隊のムードメーカーだ。いつもリエルにちょっかいを出しては、泣きそうになるまで罵倒される。
「リエル」は、巨大ブレードを軽々と振り回す近接戦闘タイプ。典型的なツンデレキャラで、日頃は男勝りの毒舌家だが、アオと二人きりになると、なぜか口下手になる。
「シアン」は、銃とシールドを使って戦う第二小隊の弟的存在。博識で、日頃は資料室で本を読んでいることが多い。
「アイ」は、戦場でアオに助けられたのち、メシアの資質を見出されて、第二小隊のメンバーになる。助けてくれたアオを慕う、ちょっと犬っぽく、天然気味の性格の美少女だ。
6名のキャラクタのうち、自キャラとして使用できるのは3名。ゲーム開始時点ではアオしか使用できないが、条件を満たすとビスク、リエルも使えるようになる。使用するキャラクタによって、通常攻撃の種類やボムの内容、技能などが異なり、エクストラミッションのクリア難易度も変わってくる。状況に応じて上手に使い分けたい。
ビスクとリエルを使用できるのはトレーニングとミッションのアクションパートのみ。それ以外の部分ではアオが主人公のままだ。未クリアのミッションでは、アオ以外を選択することはできない。
リエルとアイ、二人との親密度をアップさせることで、後半のシナリオが分岐する
用意されたゲームモードは、ストーリーモードの「ミッション」、訓練用の「トレーニング」、特定のステータスを上昇させることのできる「フリータイム」の3種類。各ミッションは、三つのノベルパートと二つのアクションパートからなる。ノベルパートでシナリオを楽しみ、最初のアクションパートではザコ敵と戦い、二番目のアクションパートではボスと戦うといった構成。ボス戦に勝利し、その後のノベルパートを読み終えるとミッションクリアとなり、次のミッションに進める。ただし、ミッションをクリアするだけで終わりではない。各ミッションには「ボムを使用しない」「体力3/4以上」「被弾数10回以下」などのエクストラミッションが用意され、これらのミッションをクリアすることもゲームの大きな目標となっている。
トレーニングでは、ボスを相手に戦闘技術を磨くことが可能。ゲーム開始時点でチャレンジできるのはレベル1のボスだけだが、ボスを倒すことで、次のレベルのボスにチャレンジできるようになる。
フリータイムでは、ミッションやトレーニングで獲得したAP(アクティブポイント)を使用して、基地内の五つの場所を訪れることができる。それぞれの場所には第二小隊の特定のキャラクタが待ち受け、キャラクタと会話することで、さまざまな情報やアイテムを獲得することができる。さらに、防御力UP、ショット威力UP、HP UPなど、訪れた場所に応じたステータスを上昇させることも可能だ。特に重要なのがリエルとアイの二人のキャラクタとの会話。この二人との親密度によって、のちにシナリオが分岐する。