【誕生】
はじめて「FlyingChara」を公開したのは、もう12年以上前になります。当時、総務経理の担当者だった私は、日々の伝票入力作業が面倒くさくて、面倒くさくて仕方ありませんでした。毎日毎日、数字は違えど、同じ文言を摘要蘭や備考蘭に入力していたのです。まだ会社に専用の業務ソフトも導入されていない時代です。そこで「あらかじめよく使う文字を登録しておいて、クリックするだけで入力できるソフト」があればな〜との思いで誕生したのが「FlyingChara」です。【変遷】
当初は、ちょっとした計算結果をそのまま入力したかったので、電卓機能が付いていました。公開後は、ご利用者の要望も追加して機能が増えてゆき、「FlyingChara3」より電卓機能は独立してゆきます。
そして、パソコン環境の変化やWindowsの移り変わりにともない、「FlyingChara」の役割も変わってきました。「あらかじめよく使う文字を登録しておいて……」というご要望は少ないのかもしれません。いまでは、メールソフトにも業務ソフトにもその機能がついているのですから。
そこで「FlyingChara5」では「別のところ(または別のアプリ)に書かれている文字を正確にすばやく、別のところに入力できる」、いわゆるコピペ作業を改善できるように強化したつもりです。
【課題】
課題は、
- 一定の時間で自動的にデスクトップから消える
- 透明になって下のアプリが透けて見えるようにする
- 覚えた位置へ自動的に戻る
でした。「FlyingChara5」は、入力を補助する脇役ソフトです。主役のアプリケーションの邪魔にならないように振る舞わなければいけません。上記はこのために付けた機能ですが、まだ改善の必要がありそうです。もうひとつ「FlyingChara5」は文字列をほかのアプリに貼り付けるとき、基本的にはクリップボードを使っていません。このため、長い文章のときには時間がかかりますし、アプリによっては正しく貼り付けできないものもあります。
【未来】
いまのところ追加の機能などは考えていませんが、環境の変化には柔軟に対応していかなければと考えています。もしかしたら、まったく別物のようになってしまうかもしれません。そこは温かく見守っていただければ幸いです。
(ES-PROSOFT)