シンプルな画面構成で、はじめてでも直感的に操作できるはがき作成ソフト。デザイン性の高い素材が豊富に収録されている。「筆楽名人 for Windows」は、年賀状や挨拶状、グリーティングカードなどの「はがき」および「はがきサイズのカード」の作成に特化したレイアウト+印刷ソフト。年賀状の干支や縁起物があしらわれたもの、クリスマスやハロウィンといった“すぐに印刷して使える”デザインを含め、多彩なテンプレートを収録。少ない手間で美しい年賀状やカードを作成できる。はがきの宛名に利用する住所録のデータ管理や、年賀状の送受履歴の管理も行える。Windows版のほかに、Mac版およびWindows/Macから選んで2台で使用できるHybrid版がある。
起動後、最初に表示されるのは、宛名面を起動する「表面」、デザイン面を起動する「裏面」の二つの大きなアイコンが並ぶ画面。いずれかを選択してクリックする。
宛名面には、住所録一覧(リスト)とはがきのプレビューが並び、リストで選択した宛名をプレビューで確認できる。宛名データの登録(入力)は、「宛名編集」画面で1名分ずつ行う。登録できる項目は、氏名、ふりがな、敬称、連名および住所。連名は最大4名までに対応する。住所は、自宅・会社の両方を登録し、印刷時にいずれをかを選択できる。郵便番号辞書も備える。郵便番号から住所あるいは住所から郵便番号を検索し、自動入力することが可能。差出人情報(住所、氏名、会社名など)も複数名分を登録できる。
宛名面のレイアウトは、ユーザが(1)文字(縦書きか横書きか)、(2)はがきの種類(郵便はがき、年賀はがき、かもめーる)、(3)使用するフォントを選択すると、住所・氏名の文字サイズや配置が最適な状態に自動設定される「一括レイアウト」が基本。プレビューで確認してズレなどがあれば、手動でサイズや位置を調整できる。
住所録一覧は、各項目で並べ替えたり、ふりがなの行(あ〜わ、他)で絞り込みを行ったりすることが可能。年賀状の履歴管理機能もあり、送信・受信(送った、受けた、喪中欠礼)をそれぞれ2年分、登録できる。
住所録データの読み込み・書き出し機能(CSV形式)も搭載する。読み込みでは、元ファイルの項目名が判別され、「筆楽名人」の項目に自動で割り当ててくれる(ユーザによる割り当て変更も可能)。書き出しでは、項目区切り(カンマ、タブ、セミコロン)およびレコード区切りを指定できる。
デザイン面は、豊富に用意された「はがきデザイン(テンプレート)」を利用して作成できる。年賀状用の「はがき - デジカメ(写真フレーム入り)」「はがき - 普通(写真フレームなし)」をはじめ、「クリスマス」「ハロウィン」「入園・入学」「出産/結婚」「喪中欠礼」「引っ越し」「寒中見舞い」「誕生日カード」などに分類され、用途や目的に応じて選択することが可能。干支や縁起物の「カットイラスト」、絵文字の「デザインパーツ」も搭載し、デジカメ写真やイラストなどの画像を読み込むだけで、簡単にオリジナルの画像を作れるようになっている。
例えば、写真入り年賀状を作成するには、
- 「はがき - デジカメ(写真フレーム入り)」でお気に入りのはがきデザインを選択
- 「画像読込」で写真ファイルを読み込む
- 写真の位置とサイズを調整
- 重なり順を変更し、写真をフレーム内に収める
だけの操作でよい。そのほか、文字を挿入する「テキスト」、フリーハンドの「ペンツール」といった、はがき作成に必要な機能はひと通り揃う。テキストでは、文字のフォントや色、縦/横方向を設定できる。ペンツールでは、線の太さや色を設定することが可能だ。
はがきデザインや画像といった個々のオブジェクトは、プレビュー上で任意の位置に移動できるほか、複数のオブジェクトを整列させたり、重なり順を変更したりすることも可能。「周辺ぼかし」「透明化」「トリミング」「左右反転」といった操作はオブジェクト単位で行える。