リアルな印影の電子印鑑を手軽に作成できることで定評のある「パパッと電子印鑑」シリーズのフリー版。製品版の機能が一部制限されているが、期間限定などはなく、無料で利用することができる。「パパッと電子印鑑Free」は、簡単な操作で美しい電子印鑑を作成でき、ほかのアプリケーションに貼り付けて印刷したり、画像ファイルに出力したりできるソフト。製品版「パパッと電子印鑑3 PRO」をベースに、作成できる印鑑種類を制限したり、印章用フォントや専用フォントマネージャーなどを割愛したりすることにより、フリーソフト化を実現。使いやすいインタフェースは製品版そのままで、フル機能搭載の製品版の使い心地を気軽に試すことができる。使用感を確認の上で、製品版にアップグレードすることも可能。フリー版で作成した電子印鑑は、製品版にアップグレードした場合でも引き継がれ、そのまま使用することができる。
フリー版で作成できる電子印鑑は、
- 認印・三文判(使用頻度の高い日常使いの印鑑。丸型、小判型の2種類を作成できる)
- データネーム印(社内書類の承認印などで使用される、日付入り三段組の印鑑)
- ビジネス印(請求書や納品書などに押印される印鑑。角形、丸型の2種類を作成できる)
- ユーザー印(「請求書在中」「社外秘」などの印鑑。角形、丸型の2種類を作成できる)
の4種類。使い方は簡単。メイン画面で「新しい印鑑を作成」ボタンをクリックしたら、- 別ウィンドウで開く「新しい印鑑を作成」画面で、作成する印鑑の種類を選択
- 文字を入力し、文字方向やフォントなどを設定して、デザインを確定
- 「この印鑑を登録する」ボタンをクリックして、完成した印鑑を保存
と、基本的な作成作業はわずかなステップで完了する。編集できるデザインの内容は、作成する印鑑の種類によって異なる。例えば認印・三文判では、文字を回転させることが可能。文字の大きさおよび枠外表示のON/OFは、認印・三文判、ビジネス印、ユーザー印で指定できる。太字や白抜きはすべての印鑑で指定することが可能だ。データネーム印では、上段、中段、下段のどの段に「今日の日付」を入れるのかを指定することが可能。フォントは三段を個別に指定することも、「このフォントで統一」することもできる。
さらに「詳細編集」画面では、印影を構成するパーツごとの位置やサイズ、傾きなどを、マウスドラッグで調整することも可能だ。
登録した電子印鑑はメイン画面上に配置され、ドラッグ&ドロップなどでほかのアプリケーションに貼り付けたり、クリップボードにコピーしたり、画像として保存したりすることが可能。BMP/GIF/JPEG/TIFF/PNG/EMF/WMF形式の画像ファイルに出力できる。
「パパッと電子印鑑3」で追加されたコンパクトなパネルウィンドウ「印鑑パネル」は、フリー版でも利用できる。よく使用する電子印鑑を最大三つまで登録でき、ドラッグ&ドロップでほかのアプリケーションに貼り付けることが可能だ。