パスワードの保護レベルは128-bit RC4、128-bit AES、256-bit AESから選択可能。256-bit AESが最もセキュリティレベルが高く、通常はこの暗号化を選択し、PDF文書をやり取りする相手の環境が万が一対応していない場合は、128-bit AESを利用するのが良いだろう。
ウォーターマークの追加も簡単に行なえ、文書の左右上下9箇所のどこに追加するか設定できる他、ウォーターマークの色、文字、回転等きめ細やかな設定が可能だ。
「eXpert PDF 12 Ultimate」は、非表示情報の消去や、情報漏えい対策に対応した墨消し機能も搭載している。
この改訂機能を使うと「政府が情報公開の際に黒く墨消しされた文書」を簡単に作成する事ができる。
過去にニュースで取り沙汰されたような「公開している非公開の機密情報部分を塗りつぶしたはずが、薄っすらと読めてしまった。」「PDFで消したつもりが、文字をコピー&ペーストしたら墨消しの下の文章がコピーできてしまった。」という公開後に情報が閲覧できてしまった、というような事故も回避できる。
PDFなどの文書データでの管理が当たり前になり、効率化が進む中、データが一度流出するともう後戻りはできない。非表示情報から特定の機密情報、個人情報が流出するような事を防ぐ為には最適な機能と言えるだろう。
「eXpert PDF 12 Ultimate」のパスワード&署名機能に搭載されている「改訂機能」を利用すれば、非公開情報の情報漏えい対策に万全なPDF作成が可能だ。
墨消ししたい部分を選択して消す事も可能だが、キーワード検索で一括で墨消ししておけば、消し忘れを防ぐ事ができる。画像の墨消しも可能だ。
このように、「eXpert PDF 12 Ultimate」はPDF作成編集ができるだけではなく、ビジネス用途でも幅広く利用できる機能を備えたソフトに仕上がっている。