人類の滅亡を巡って対立する二つの組織に翻弄される少年たちの物語。壮大なスケールで展開される。人類の存亡をかけた争いに巻き込まれる少年剣士
「Last Grace」は、さまざまなクエストをこなしながら、仲間とともに冒険を繰り広げるファンタジーRPG。舞台は「近い将来、人類は滅ぶ」という伝承を巡って、「エルゾラ教団」と「ニューグラン」の二つの組織が対立する世界。伝承を否定し、異を唱える者すべてを殺してしまう「エルゾラ教団」に対し、人類滅亡を全面的に受け入れる「ニューグラン」──その日が近づく中で、二つの組織の対立は激しさを増していた。
ゲームの主人公は、カルタイト王国のアルバータ村で平和に暮らす少年「ルシア」。カルタイトの傭兵になるため、師匠の「ラティオス」に教わりながら、弟弟子の「ミト」とともに日々、剣の腕を磨いていた。ある日、ルシアとミオは、傭兵試験を受けるためのテストとして、村の北西にある「試練の洞窟」で、多数の魔物を相手に戦う。
洞窟でのテストを見事パスした二人は、意気揚々とアルバータ村へと帰還する。ところが、村の様子がどことなくおかしい。村の地下を通る隠し道を抜け、村長の家へと向かった二人は、そこでラティオスを含む村人が、黒ずくめの男たちに囲まれている現場に出くわす。「カルタイト領土を差し出せ」と迫るリーダーとおぼしき黒髪の男に対して、ラティオスは「元カルタイト騎士団長の俺の首を差し出す」と申し出る。
止めに入ったルシアとミトに黒髪の男は、「二人でカルタイト城に行き、国王に『アルバータ村民がロメスタン帝国の人質となった』と伝え、カルタイトを降伏させることができれば、全員を解放する」と言い放つ。こうして二人は村民を助けるため、カルタイト城に向かう……。
キャラクタ育成、クエスト、ダンジョン攻略など。やり込み要素はさまざま
戦闘の難易度は、ゲームの開始前に「ノーマル」「ハード」から選択できる(「ハード」はかなり難易度が高め。はじめてプレイする人には「ノーマル」をお勧めする)。
戦闘システムは、ランダムエンカウント形式のサイドビューアクティブタイムバトル。キャラクタ名の左に表示される速度メーターがたまり、ピンク色になったキャラクタから行動に移れる。攻撃方法は、武器による物理攻撃のほか、MPを使用する「特技」「魔法」がある。特技や魔法には属性が付与され、敵の弱点属性を突くと、ダメージが増大する仕組み。敵の弱点属性などの情報は、ルシアの秘技「サーチ」を使えば一目瞭然。戦闘中に【Esc】キーを連打すると、画面右上のメーターがたまり、最大になると逃走できるようになる。ピンチに陥ったときには有効だ。
【Esc】キーを押すと、コマンド画面が表示される。コマンドには、キャラクタの装備を変更したり、セーブをしたりできる「メニュー」に加え、「ルーン」「スキルアップ」「クエスト」「データ」がある。「スキルアップ」では、キャラクタの能力を上げることが可能。「Last Grace」にはレベルの概念がなく、敵を倒すと「スキルポイント」が手に入る。キャラクタの能力は、スキルポイントを消費して上げてゆく。最初は筋力や魔力、HP/MP増量などを上げるのがよい。
「クエスト」では、現在請け負っているクエストの内容を確認できる。クエストの依頼は、マップ上で「クエスト」というシンボルが立っている人に話しかけると受けることができる。同時に二つ以上のクエストを引き受けることはできない。
戦闘で攻撃したり、攻撃を受けたりするたびに「ソウル」がたまる。500ポイントたまると、能力を大幅に上げることが可能。ソウルは、マップ上の至るところに設置されたソウルオーブに入れることができる。ソウルオーブには青と赤があり、ソウルを入れること以外に、赤ではパーティ編成を、また青ではHP/MPの全回復を行うことが可能。ステータスが回復するので、青いソウルオーブを見かけたら、こまめにソウルをためておこう。