監獄塔の最上階に囚われた盗賊を脱出させることが目的の“思考型パズルRPG”。戦闘をなるべく避けながら、必要なアイテムを獲得するための最適なルートを見つけ出すことが重要。戦闘に頼ることなく、必要なアイテムを獲得しながら、監獄塔からの脱出を目指す
「グリムボルト」は、脱獄不可能とされる監獄塔から囚人たちを脱出させることが目的のRPG。あっさりと死に、死んだら決して蘇ることのないキャラクタを操作し、戻ることができず、やり直すことのできない一方通行の塔の中を突き進んでゆく。セーブポイントは限られ、非常にハード。囚人を仲間にして、可能な限りメンバーを失うことなく、脱出を果たそう。
ゲームの主人公は、白髪の盗賊「ディズィ」。王家の宝を盗み出した前科があり、懲役103年の刑に服していた。しかし、牢の鍵を手に入れたことから、命をかけて監獄塔の最上階からの脱出を試みる。囚われているのは、外壁が黒く塗られた16階建ての「グリム・ボルト」。懲役100年以上の犯罪者を投獄するために建造された、警戒厳重な建物だ。
塔の中には看守はもちろん、強力なエネミーも待ち構えている。罠やバリケードなどが至るところに設置され、脱獄は不可能とされていた。ディズィと仲間たちは無事、生きてグリム・ボルトから脱走することができるだろうか……。
異なる特技を持つ仲間の力を上手に利用し、看守との戦いを切り抜ける
ディズィの仲間となるのは、同じく塔の中に囚われた囚人たち。「ドルガ」は、怒りから主人を撲殺した、懲役120年のモヒカンの奴隷。「シロツメクサ」は、異端崇拝の罪により、極刑が予定されている魔女。「カナリシア」は、シロツメクサとともに違法薬物に手を染めた懲役160年の魔女。「ロッド」は、シロツメクサとカナリシアを密かに匿っていた懲役200年の神官だ。そのほかにも、建築設計士でありながら、デザインした建物をトラップハウスにしないと気が済まない懲役100年の罠師「シノ」や、剣にまつわる異常性癖を持ち、少なくとも30人以上を斬り殺した懲役110年の剣士「アロン」など、多彩なキャラクタが登場する。
ゲームの進め方は、一般的なダンジョン探索型RPGとほぼ同じ。敵と戦いながら塔の中を歩き回り、箱や宝箱などを開いて鍵や装備などを入手しつつ、脱出のため下の階へと降りてゆく。
階段は降りることはできても、上ることはできない。そのため、各階の探索は慎重かつ念入りに行う必要がある。階段にはもうひとつ重要な特徴がある。下に降りる階段までのルートを塞ぐバリケードすべてを破壊してアンロック状態にすると、敵に遭遇したときに「逃走」できるようになる。ただし、逃げ先は下の階なので、逃走すれば、その階の探索は終了してしまう。
状況に応じたメンバー編成と装備の入れ替えで、仲間の消耗を防ごう
敵とのエンカウント方式は独特。画面右下には「危険度」を示すゲージが表示されている。箱や宝箱、バリケードなどを壊して物音を立てるたびに危険度が上昇し、ゲージの色が青から緑、黄、赤と変化する。遭遇判定は、増加する前の危険度によって行われ、黄や赤のときに危険度を上昇させると、色に応じた確率で敵と遭遇する仕組み。青や緑のときにはどれほど危険度を上げても、敵と遭遇することはない。
階によってはシンボルエンカウントも採用されている。エネミーシンボルには黒い影のようなものと、火の玉のようなものとがあり、黒いシンボルは背後からの接触で不意打ちすることができる。火の玉のシンボルには前後がなく、不意打ちはできない。
下の方の階では罠も登場する。罠はバリケードと同様、通常は危険度を増加させないと、取り除くことができない。ただし、仲間全員がダメージを受けることを選択すれば、危険度を増加させずに突破することも可能だ。
戦闘には、メンバーのうち最大3人までが参加できる。参加メンバーは、戦闘の開始前に「編成」によって選択しておく。仲間が何人残っていても、戦闘メンバーが全滅すれば、その時点でゲームオーバー。メンバーの状態には常に注意しておく必要がある。