気軽かつ手軽にプレイでき、やればやるほどおもしろくなってくる、中毒性の高いゲーム。新規ゲームの開始や、失敗したマップへの再チャレンジが簡単な上、何度もプレイを繰り返すことで、少しずつ主人公を育成して有利にできるため、ついつい止めることができなくなる。ただし、やり直し前提のため、難易度は若干高めかもしれない。「やさしい旅」を選択しても、エンディングまでたどり着くにはそれなりに手こずらされるだろう。運もある程度は必要だ。途中でゲームオーバーになった際、正体不明のキャラクタからの評価を受けられるのも楽しい。
たとえ一度クリアしたからといって、決してそれで終わりではない。むしろそこからが本番といってもよい。クラスが8種類用意されており、それぞれのクラスでクリアするごとのオマケが用意されていたり、仲間が作れて仲間ごとの個別エンディングが用意されていたりと、やり込み要素も実に多い。さらに、「フリーダ王女」「薬師ネムリ」といった女性キャラを使ったお遊びや隠し要素なども数多く用意されているようだ。ちょっとやそっとプレイしたくらいでは、すべてを味わいつくすことができない、よくできたゲームだ。
(秋山 俊)