ソフトを開発しようと思った動機、背景
背景画像以外のすべてを自力作成したデジタルノベルを含むJavaアプレット「sPherTia」の中で「使用メモリをチェックするために作った5×3ドットの情報を表示する」という部分を、Windowsに落としてみたらどうなるだろうという思いから、C言語の勉強だと思って作成したのがはじまりでした。また、ネットワークI/Oの速度表示に対応したあとに、知り合いに作り込みのクォリティを評価され、ベクターへの登録を勧められたのが、100人もダウンロードしたことがなかった本ソフトが数十万ダウンロードというレベルに発展したきっかけでもありました。
開発中に苦労した点
やはりオールラウンド、かつハードウェアに依存する部分を持ち、Ring0命令を使うセキュリティ的に高度な部分にも触れるという状況でのユーザからの要求と実現、そして個々の趣味に合わせた上で現状を保てるかどうかですね。
本当に気軽に「こんな機能を作って」と言ってもらっていいんです。とても大切なことですし、すべてウェルカムなのですが、なかには企業アプリでも実現できていないことを言われたりする場合があるので。あとは、セキュリティ面でマルウェア判定されそうな動作です。
本ソフトはRing0を使用するため、赤字覚悟で個人でのデジタル署名を取得し、すべてに適応しており、手軽にフリーウェア版でも高度な取得ができるようになっているのですが……、これがとても高価でして、機能制限というよりは、本当に本ソフトのファンになってくれた人に、特典を用意したいという程度の感覚でフリーとシェアの機能の配分を調整しています。
ユーザにお勧めする使い方
ますばなんといっても邪魔にならず、かつ見づらくもないアルファブレンドを行うウィンドウ設定、「レイヤード」ですね。後ろにあるものも見える上に、ウィンドウの文字もしっかり見えるという、非常に邪魔にならないビジュアルに仕上がっています。
次に、ドット文字表示です。これは初代から続く3×5のフォントをはじめとした、小さくても見やすいドット表示はレイヤード設定との相性もよいです。
あまりほかにはない機能を挙げますと、
- ページファイル(実際の物理ハードディスクの使用率)
- VRAM
- SNTP時刻合わせ
- サウンドアナライザー
- メモリパージ
- データシェア
- メール転送(シェア)
などがあります。今後のバージョンアップ予定
実現するとしても、多分シェア版の方になると思いますが、占有率や温度や転送、読み書きの統計値のグラフ出力機能を検討しています。ただ、本体が24時間動かしてもらえる保障がないため、どんな風に実現するかは未定です。
(弦生ささと)