例えばパソコンを使って会議をしているとき、「説明のためにパソコン画面に書き込みをしたい」と感じたことはないだろうか? 「PowerPoint」を使ってスライドをプロジェクタで表示しながら説明しているときなど、画面内の特定の場所に線を引いたり、文字を入れたり、といった操作をしたくなることがないだろうか?「Memo Painter」は、まさにそうしたニーズに応えてくれるソフトだ。プレゼンテーションソフトであれば、プレゼン中に画面への書き込みができる機能を持つものもないわけではないが、「Memo Painter」では、任意のアプリケーションを対象にすることが可能。Windowsのコントロールパネルやフォルダウィンドウなどでも、「Memo Painter」ならば、ウィンドウ内の自由な位置に、自由に文字や図形を書き込める。メニューバーやツールバーのボタンの上に書き込むことも可能だ。
メモ書き中は、ウィンドウの持ち主であるアプリケーションの操作はできなくなるが、アプリケーションの操作によって画面自体が大きく変化してしまう可能性もあるので致し方なしといったところだろうか。とはいえ、それを承知の上であれば「逃げ」の機能も用意されている。メモ書きを終了すればメモの表示は消えてしまうが、メモ画像はその場で表示できるので、あとから参照することも簡単だ。
もうひとつの主要な機能であるアニメーションGIFの表示機能は、どちらかといえばホビー用途向けかもしれないが、ほかのアプリケーションの操作をスポイルすることがない。アクセサリ用途として常駐させておいてもおもしろい。
(天野 司)