検索条件に合致したファイルの「移動」「コピー」「削除」を行えるソフト。わかりやすいインタフェースで、直感的に操作できる。「S's FileMover」は、ユーザがあらかじめ登録したファイル操作を一括処理できるソフト。指定できるファイル操作内容は「移動」「コピー」「削除」のいずれか。検索条件にはワイルドカードも使用できる。任意時点で実行できるほか、スケジュールを指定して自動実行させることも可能。自動化に重点が置かれ、操作時にエラーが発生した場合でも、“エラーは基本的に無視”して処理を継続する。検索条件や操作(移動)元/操作(移動)先フォルダなどの設定内容は保存して、再利用できる。
ファイル単位での「移動」「コピー」「削除」のいずれかを設定したリストを作成しておき、「実行」ボタンのクリックで一括処理される仕組み。
リストで設定できるのは「モード」「検索ファイル名」「移動元フォルダ」「移動先フォルダ」の各項目。「モード」では、実行したい処理を「移動」「コピー」「削除」から選択する。「検索ファイル名」は、処理対象のファイルを指定するもので、ワイルドカード(*および?)を使用することもできる。
リストに登録した設定内容は、名前を付けて保存することが可能。メイン画面上の「保存名」ドロップダウンリストに登録され、「読込...」ボタンのクリックで設定内容を切り替えられる。
自動実行は、設定リスト単位で有効/無効を切り替えることが可能(リストの設定とともに保存される)。実行時間の設定は「一回のみ実行」「周期実行」「毎週実行」「毎月実行」から選択できる。「一回のみ実行」では日付と時刻、「毎週実行」では曜日と時刻を指定する。「毎月実行」の場合は日付だけが認識され、毎月、指定日付に処理が実行される(例えば、2017年3月7日を指定すると、毎月7日に処理が自動実行される)。「周期実行」は、実行間隔を時・分の組み合わせで指定する。
動作設定(移動オプション)で指定できる項目は、
- 移動先に同じ名前のファイルがあった場合、リネーム(通し番号)して移動する(指定なしの場合は移動しない)
- 常にファイル名の語尾に日付を付与する
- コピー先に同じ名前のファイルがあった場合、リネーム(通し番号)してコピーする(指定なしの場合はコピーしない)
- ごみ箱に移動させる(指定なしの場合は完全に削除)
の四つ。無視されたエラーはエラーログに記録され、あとで確認できるようになっている。