人の手で造られた人形「サイバードール」を巡る、ちょっぴりミステリアスな物語。痛みを感じる人形――「サイバードール」の物語
「彼はキミを見つけただろうか?」は、感情や痛覚を持つ人形「サイバードール」を巡る、ストーリー重視の短編RPG。物語は、世界初のサイバードール「D」(通称「イヴ」)が目覚めるところからはじまる。
Dが目覚めたとき、目の前には「アダム=キョウ=ドミニク」博士がいた。アダムは、8歳で博士号を取得した天才少年で、Dの産みの親。博士号を取得した直後にDを造り、2年の歳月をかけて微調整を行い、ようやくDを起動した。2年の間にさまざまなサイバードールが造られ、Dの弟にあたる個体も存在する。アダムは、Dには基本的なデータしかインストールしていないと話し、Dに「自分で見たり、聞いたりして、“思い出”を作ってほしい」と告げる。
アダムから、弟にあたるサイバードール「I」を紹介されたDは、Iのナビゲートでサイバードールの研究が進められている「メレシア研究所」や、ほかのサイバードールが待機する「サイバードール施設」を探索する。探索中にDとIは、「C」という個体名のサイバードールに出会う。「サイバードールは“物”で、感情も痛覚も不要」と切り捨てるCに反感を持つD。しかしCは、研究所で働く人々のために率先して魔物退治を行う、心優しいサイバードールだった。CやIと協力して魔物と戦ったDは、彼らと交流を深めてゆく。
さらにDは、「ロゼ」と名乗るサイバードールにも出会う。ロゼは、自分がDよりも先に造られたと主張し、自分のことは「計画を考案したやつが知っている」と、意味ありげな言葉を残して去ってしまう。Dは、IやCと協力してロゼについて調べる。アダムをはじめ、「マヤ=リー」や「乃々島壬生」といった博士に話を聞きながら、ロゼの正体について調査をはじめるが……。
強力スキルの「バースト」を使いこなして、ボス戦を乗り切ろう
戦闘システムはフロントビューのターン制。ボス戦などを除き、ランダムエンカウント形式となっている。
攻撃方法は、物理的な「攻撃」のほか、TPを消費して行う「特殊技能」、MPを消費して行う「エーテル回路」がある。「エーテル回路」は、いわゆる魔法スキル。インストールすることにより、使えるものが増えてゆく。炎や雷など、属性攻撃ができるものもあれば、HPを回復するものもある。
アイテムを使ったり、寝たりすることで回復するMPと異なり、TPは攻撃をしたり、受けたりすることでたまる。TPが100までたまると、非常に強力なスキル「バースト」コマンドが出現する。
【Esc】キーの長押しで逃走することも可能。逃走は必ずしも成功するわけではないが、いざというときに頼りになる。