「ディスク容量を無駄に消費している不要ファイルを効率よく削除する」という機能を核にしつつ、オプションや補助的な機能をさまざまに組み合わせることで、かなり使いでのあるソフトに仕上がっている。類似画像の検索やフォルダの振り分けは、それぞれ独立したアプリケーションであってもおかしくないものだが、これらがひとつになることで、デジタル写真の整理や素材画像の管理に威力を発揮するはずだ。特に振り分けの場合、作成日や更新日のタイムスタンプだけでなく、画像の高さや幅といったpixelサイズを指定できるのは便利。画像形式別に振り分けたい場合、設定項目としては用意されていないものの、拡張子をもとに正規表現を記述することでカバーできる。
設定に慣れてくれば、フィルタ設定や、削除対象の自動選択といったオプションを使うことで手間を省けるし、ビューア内蔵でテキストファイルや画像の内容を即座にチェックできるのもうれしい配慮だ。ハードリンクやシンボリックリンクといった機能をコマンドプロンプトではなく、GUIで操作できるのも上級者にとっては魅力だろう。
プライベートでのファイル管理だけでなく、ネットワーク上でのファイル集約といった手間のかかる作業にも大きな助けとなってくれそうだ。
(福住 護)