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色を音楽化する摩訶不思議なソフト
ColorMusic Version 1.0
for Macintosh 画像&サウンド NEW フリーソフト

ColorMusic 音色設定画面。いろいろ変えて楽しめる 画像を読み込むと、マウスポインタの位置の色や明度、彩度などを読み取り、それをもとに音楽を再生するというソフト。この説明だけでは何が何やらわからないと思うが、要するにマウスをぐりぐり動かしているだけで音楽が流れ出すのだ。

操作はいたって簡単。画像ファイルを開き、その上でマウスポインタを動かすだけ。再生にはQuickTime内蔵音源を使用しており、さまざまな音色を選ぶことができる。デフォルトはピアノ音だが、オルガン、シンセ効果、エスニックなど、計17種の音分類から選択可能。また、ピアノの中でもグランドピアノ、ホンキートンク・ピアノなど音色を選べるようになっている。

画像情報と音の関係や音色は変更可能だ 初期設定では明度を音程に置き換え、色情報のうちグリーン(G)を音の強さ、ブルー(B)を音の長さに割り当てて音を出している。このためポインタが画像の明るいところにあれば高い音が鳴り、暗いところでは低い音が出る。この関係は左画面のようにオプションで変更できる。キーの選択も可能だ。

また、単に演奏するだけでなく、スタンダードMIDIファイルとして出力できる。お気に入りの写真や自分で描いた絵が曲になって流れてくるのはまさに心象風景の音楽化。MIDIシーケンサで編集し、ちゃんとした楽曲として完成てみるのもおもしろいだろう。

動作にはQuickTime 2.5以降およびQuickTime音色機能拡張が必要で、QuickTimeのサポートする画像形式なら、どのようなものも音楽化できる。

reviewer's EYE とにかく驚いたのが、どんな画像でもそれなりに音楽っぽいものができること。写真のようにいろいろな色を含んだ画像だけでなく、デスクトップのスクリーンショットのような比較的単調なものでも結構「それっぽい雰囲気」を出してくれる。もちろん、基本的には音の羅列なので、普通の楽曲というより前衛音楽みたいな感じではあるのだが。

マウスポインタを動かせば音楽が…… おもしろいのは、バックグラウンドでも動作すること。「ColorMusic」自体のウィンドウはアクティブではなく、別のウィンドウを選択している状態でも、マウスを動かせば、オーバーラップしたウィンドウの下に隠れている画像を読み取って音にしてくれるのだ。

しかも、スクリーンと同サイズの画像を開くとウィンドウ化せず画面全体に表示するので、デスクトップピクチャの画像を開いておけば画面上のどこにポインタがあっても音が出る。これぞ本当の「環境音楽」……ではないだろうか。
(福住 護)

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ソフト作者からひとこと
画像から音楽を生成するソフトを作ってほしいというユーザの要望に応えたのが開発のきっかけです。音楽的な知識や、音源などの器材を用意しなくても、Mac本体だけでお気軽に音楽を楽しめるツールを目指しています。

お勧めする使い方は、バックグラウンドで動作させて、BGMとして楽しむ方法です。MIDIに詳しい方は、演奏結果をSMFとして保存して、シーケンサで読み込み、さらに加工して楽しんでください。

今後のバージョンアップでは、
  • 音色などの設定を記憶できるようにする
  • SMFとして保存する際に、テンポを設定できるようにする
ことなどを予定しています。
(hirama)

※ この記事は、'99年2月4日に公開されました。


Download
「ColorMusic」のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページからソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。

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